雇用形態と言われてなんとなく知ってる方は多いかと思いますが、知らないで働くより、知って働いた方がいいと感じています。
ここでは種類や特徴、違いを簡単に解説していきます。必ずしも正規雇用がいいとは限らないので、メリット、デメリットを理解して、自分に一番合った働き方をしましょう!
代表的な雇用形態
雇用形態とは、企業と従業員間で交わされる雇用契約の採用種別のことです。主に正社員や契約社員、パート・アルバイト、派遣といった種類に分けられます。
雇用形態の区分
雇用形態とは「正規雇用・非正規雇用・直接雇用・間接雇用」の4つがあり、大きく「正規雇用・非正規雇用」、「直接雇用・間接雇用」と分けることができます。
以下の一覧をもとに掘り下げていきましょう。
正規雇用 | 非正規雇用 | 直接雇用 | 間接雇用 | |
---|---|---|---|---|
正社員 | 〇 | 〇 | ||
契約・嘱託社員 | 〇 | 〇 | ||
パート・アルバイト | 〇 | 〇 | ||
派遣社員 | 〇 | 〇 |
正規雇用、非正規雇用
正規雇用とは、一般的には「正社員」と呼ばれており、以下3つの条件が定義されてます。
・労働契約に期間の定めがない
・就業規則に明記されている所定労働時間がフルタイムである
・直接雇用である
非正規雇用とは、有期雇用であることが特徴であり、正規雇用以外の雇用形態を指してます。
大多数の企業でも、「正社員」、それ以外を「非正規社員」に分けている場合があります。
※非正規雇用には、契約社員や嘱託社員、派遣社員、パートやアルバイトも含まれます。
直接雇用、間接雇用
正規雇用、非正規雇用の他に、直接雇用と間接雇用という区分もあります。
直接雇用とは、企業と従業員が直接契約を結ぶ方法で、業務をする対価として給与をもらう働き方です。
間接雇用とは、勤務している企業と給与をもらう企業が異なる場合です。派遣社員の方の働き方が該当し、人材派遣会社(派遣元企業)と雇用契約を結んだうえで派遣先企業で働く方法です。
雇用形態の種類
それでは、具体的に雇用形態の種類について簡単に解説していきます。
正社員
前項でも記載しましたが、一般的に雇用期間に定めのない雇用形態です。所定労働時間がフルタイムが基準となり、直接雇用の社員をいいます。
社会保険、交通費、住宅手当や自己啓発といった福利厚生が完備されており、賞与・退職金が支給される場合が多いです。
契約・嘱託社員
有期労働契約となり、雇用期間に定めがある雇用形態です。非正規社員の中でも専門性を持っている方や、勤務時間がフルタイムなど、正社員に準じた働き方となります。
契約期間の上限は3年となり、ほとんどが期間満了とともに契約終了となります。
※高度な専門知識をもつ方や、60歳以上の方の上限は5年の場合もあります。
嘱託社員は、主に定年退職後に再雇用される雇用形態です。正社員に準じた働き方となります。
パートタイマ―・アルバイト
パートタイマーは、同企業内の正社員と比べて所定労働時間が短く、雇用期間に定めがある雇用形態です。扶養範囲内での勤務を希望する方が多いのが特徴で、最近では、パートタイマーの中から正規社員登用を行っている企業も増えてきています。
アルバイトとは、主に学生やフリーターなど、時間的に都合がつきやすい層を対象としている企業が一般的です。副業としても需要はあり、本業が終わった後にアルバイトをする方も多くいます。
※短時間勤務者には、「パートタイム労働法」という法律が適用されます。
派遣労働者
勤務する企業の直接雇用ではなく、派遣元企業(派遣会社)と雇用契約を締結し、派遣先企業で業務を行います。給与、勤務・労働条件や福利厚生は、派遣元企業によって異なります。
雇用契約は派遣元企業となり、業務の指揮・命令は派遣先企業となります。
※派遣労働者には、「労働者派遣法」という法律が適用されます。
さて、ここまで雇用形態について簡単に解説してきましたが、こちらに解説してある内容はごく一部となります。あくまでも基本的なポイントのみとなりますが、理解いただけましたでしょうか?
次回は、各雇用形態におけるメリットデメリットを記載していきます。